2009年の「星を釣る海」、2011年の「水文」と、
鏡野吹奏楽団の皆さんのために書かせて頂いた曲は、
図らずも全て生命を題材としたものでした。
今作もまた、生命を、それも直截な至近の出来事を感じながらの作品となりました。
日本語タイトルは欧題である「The wind blows with a hill.」から導かれました。
英語での「The wind」は集合体としての管楽器セクションを指す語ですので、
本来は「楽団は岡と共に鳴る」と訳すべきものです。
受け入れ難いものを受け入れた先が明るいものであることを、皆が願っているでしょう。